研究課題/領域番号 |
15K03370
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
|
研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
井澤 裕司 立命館大学, 食マネジメント学部, 教授 (70222924)
|
研究分担者 |
大川 隆夫 立命館大学, 経済学部, 教授 (10258494)
岡村 誠 広島大学, 社会科学研究科, 名誉教授 (30177084)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | カント型均衡 / 経済実験 / 阿吽の呼吸 / 実験経済学 / 共感 / 公共財供給ゲーム / カント均衡 / チーム生産 / 集団的意思決定 / 組織の限定合理性 / 組織の失敗 / 行動経済学 |
研究成果の概要 |
社会共通の価値観を尊重するカント型プレイヤーと、利己的利益を追求するナッシュ型プレイヤーが混在するゲームにおける均衡条件を理論的に導出し、社会的厚生に関する理論的命題を導出した。 その理論的成果を受けて、ナッシュ型とカント型の目的関数を持つ被験者を事前に区別し、対戦相手によってそれぞれの戦略がどのように変化し、集団的意思決定が異なるか否かを実験的に明らかにする、公共財供給ゲームのシステムを構築し、コンピュータ対戦ゲームを準備し、その帰結を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
チーム生産を行う組織は、明示的な言葉による指示やコミュニケーションではなく、構成員の共通認知を前提とした暗黙的なコミュニケーション(「阿吽の呼吸」)による方が効率的である場合があり得ることを、理論と実験によって検証した。本研究の貢献は、「阿吽の呼吸」をカント型均衡として定式化し、さらにカント均衡の理論的含意を検討し、アダム・スミスの示唆した「共感」が出現する条件を明らかにするとともに、その応用についても、新たな研究の方向性を示した。
|