研究課題/領域番号 |
15K03372
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
理論経済学
|
研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
中川 竜一 関西大学, 経済学部, 教授 (60309614)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | 適応的学習 / 期待の安定性 / 期待の異質性 / 金融政策 / 情報の不完全性 / サンスポット均衡 / 学習の異質性 / サンスポット均衡の安定性 / 金融政策の有効性 / 金融市場の不完全性 / 均衡の安定性 / 金融政策のあり方 |
研究成果の概要 |
本研究は、人々が「適応的学習」によって期待形成するとき、マクロ経済の安定性および金融政策の有効性がどのような影響を受けるかを明らかにした。とりわけ、人々の学習行動が互いに異なるときのサンスポット均衡の安定性を明らかにした。その結果、学習の異質性が存在しないとき、サンスポット均衡は不安定になることを明らかにした。次に、学習の異質性が存在するとき、サンスポット均衡は安定的になることを明らかにした。このとき、サンスポット均衡の発生を防ぐためには、積極的な金融政策が必要であることを明らかにした。最後に、金融市場の不完全性とサンスポット均衡の安定性の関係を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
第1に、国内のマクロ経済研究であまり注目されていない「適応的学習」の重要性を示すことができる。第2に、金融市場の状態や市場参加者の情報環境に注意を払うことの重要性を示すことができる。第3に、近年、活発に進められている日本のマクロ経済モデルの開発に対して、適応的学習とその異質性を導入することの重要性を示すことができる。
|