研究課題/領域番号 |
15K03416
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
遠藤 環 埼玉大学, 人文社会科学研究科, 准教授 (30452288)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 都市 / インフォーマル経済 / 階層 / 格差 / タイ / 地域経済学 |
研究成果の概要 |
本研究は、バンコクにおける格差やインフォーマリティに関する実証研究である。本研究の成果は、第1に新興国のメガ都市、インフォーマリティや格差を巡るイシューや問題の構図の整理を行ったことである。第2に、バンコク、およびメガリージョンの機能とその変化、地理的分布の特徴といったメゾマクロレベルの分析を行った。第3に、量的調査と質的調査を組み合わせながら、都市内格差の実態とその空間的展開に関する分析を行った。ジェントリフィケーションが進む中で、インフォーマルな居住空間や労働の場からの排除が進みつつあり、都市下層の生活基盤を脅かしている。第4に、中所得国型の新しい社会保障政策の可能性について検証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アジア、および世界の人口の過半以上が都市に居住する時代を迎えたにも関わらず、農村研究に比べると都市研究はまだまだ少ない。都市の産業集積やイノベーションに関する研究は増大しているものの、都市の内部構造、特に格差やインフォーマリティの実態に関する研究は非常に限られている。また、アジアにおける都市化やインフォーマリティの生成・変化のダイナミズムは、西欧の理論を当てはめるだけでは十分に理解できない。本研究は、実態の把握のみならず、そのような研究動向に対して一石を投じ、理論的、実証的議論の活発化を促す意義を持つ。また、学際的なアプローチによって、中所得国の文脈に沿った政策的示唆を提示することを可能とした
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