研究課題/領域番号 |
15K03445
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
後藤 宇生 北九州市立大学, 経済学部, 教授 (30324841)
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研究協力者 |
山本 涼平
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 参入 / 社会厚生 / 構造推定 / 仮想実験 / 航空輸送産業 / 企業救済 / 差別化された財 / 多市場接触 / 飛行機 / 退出 |
研究成果の概要 |
企業の参入は、社会にとって望ましいのか?それとも、政府は規制を行うべきなのか?経済学の理論的帰結は、理論に置かれる仮定によって大きく分かれる。 本研究では、データ解析を通じて、理論的帰結の実証的評価を行った。具体的には、格安航空会社等の参入がある航空輸送サービス市場のデータを用いて、構造推定と仮想実験を行い、価格、財・サービス量、社会厚生(消費者余剰と生産者余剰)だけでなく、観測されないサービスの品質や費用の観点からも、参入の分析・評価を行った。これらの結果を踏まえて、企業救済を目的としたコードシェアや多市場接触など、競争政策に貢献することを目指した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、格安航空会社等の参入が見られる日本の航空輸送サービス市場を対象とし、新規参入が、社会厚生の観点から望ましいのか、構造推定と仮想実験を使い、評価を行った。特に、分析者に観測されない限界費用、サービスの品質などを定量化し、それに加え、市場規模やブランドなど参入者の属性の違いを考慮して分析を行った。ケースによっては、大規模航空会社は、小規模航空会社の参入によって、逆にシェアを伸ばすケースがあることもわかった。これらの結果や手法を利用して、ANAによるADOの企業支援を例として、企業支援としてのコードシェアのあり方を競争政策の観点から議論を行った。
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