研究課題/領域番号 |
15K03448
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 國學院大學 (2017-2019) 東北学院大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
細谷 圭 國學院大學, 経済学部, 教授 (40405890)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 東日本大震災 / 復興プロセス / 複数長期均衡 / 期待のコーディネーション / 均衡間格差の縮小 |
研究成果の概要 |
本研究は,東日本大震災からの経済復興について,マクロ動学モデル分析とそれに関する数値解析を用いて独自のアプローチを試みるものである。復興プロセスにおける経済政策の内容やその作用の仕方の違い,また人々の選好形成様式の違いなどによって,地域マクロ経済の長期均衡がだいぶ異なったものになる可能性があるのではないか,というのが本研究の着眼点である。おもに新しく開発する複数均衡モデル等に基づいて,均衡動学の特性を総合的に把握し,特に長期的成長率の観点から優れるケースの状況を評価する。そこで得られた知見から,大震災からの経済復興にとって何が有効なのかを明らかにしたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当初目標としていた特徴を備えた複数均衡モデルの構築に成功した。この基盤的モデルは今後の研究においても活用が期待できる。複数均衡モデルの検討を通じて,「より良い復興」を達成するための基本的指針が明らかになった。特に復興政策のギアチェンジのタイミングが重要である。加えて,復興を速めるための重要なヒントもいくつか得られた。とはいえ,ほぼ完全な復興には,約一世代を要するため,ゆとりある心構えで復興に取り組むことが大事である。研究期間後期に行った内生的時間選好率関数を実装した理論研究でも興味深い成果が得られた。このことは,研究代表者が今後も継続する震災研究にとって大きな役割を果たすことが期待される。
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