研究課題/領域番号 |
15K03482
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経済政策
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
厳 善平 同志社大学, グローバル・スタディーズ研究科, 教授 (00248056)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 中国 / 戸籍制度改革 / 農民工 / 人口移動 / 都市化 / 三農問題 / 住宅バブル / 農村都市間人口移動 / 農地流動 / 近代的農業経営 / 農地制度 / 労働利用 / 民工子弟教育 / 質問紙調査 / 少子高齢化 / 新常態 |
研究成果の概要 |
高度経済成長の下、戸籍制度改革が行われ、個人の職業選択や都市定住に対する戸籍規制が徐々に緩和されている。それを背景に、都市人口比率が上昇し、戸籍の転出入を伴った農村都市間の移動人口が急増している。つまり、農民工の市民化である。他方、大都市を中心に農村出身者への戸籍差別が存在し、都市の中に新たな二重構造が形成されている。都市人口の急増もあって住宅バブルが発生し、都市内の階層間格差が広がっている。農村では、土地の集約が進み、大規模農業経営も現れているが、農村の高齢化が進行し、農業の担い手不足、農家の年金問題といった問題も無視できない。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
工業化を主エンジンとする近代経済成長の過程で、農村から都市への人口移動が発生し、都市化と共に農村と都市からなる二重経済(dual economy)が次第に消失し、近代的市民社会が到来する。多くの先進国で観測されるこうした社会経済の近代化プロセスに照らしつつ、中国における経済成長と人口移動、都市化、および内在するメカニズムを実証的に分析し、そこに潜む国際社会との共通性と中国の独自性を解明することで、経済大国化しつつある中国への理解をより一層深めることができる。同時に、それは中国との経済・文化交流を持続し、日中双方のウィンウィン関係をさらに発展させていくための重要な知的財産を蓄積することにもなる。
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