研究課題/領域番号 |
15K03524
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
財政・公共経済
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
姉川 知史 慶應義塾大学, 経営管理研究科(日吉), 教授 (80159417)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 医薬品 / 承認 / 研究開発 / 需要 / 価格 / マネジメント / オープン・イノベーション / プロジェクト・マネジメント / 抗生剤 / 資金調達 / 特許 |
研究成果の概要 |
世界の医薬品承認の1983-2018年データを作成し,国別,薬効別,時期別の研究開発動向を分析した。これによって医薬品研究開発数の長期的減少が,新技術によって逆転する傾向を示した。さらに日本市場における抗生剤,血圧降下剤の双方をサンプルとして使用した実証研究を行った。これによって,公定薬価と納入価格の差である薬価差が,医薬品需要に大きく影響してきたこと示された。これらを踏まえて,医薬品研究のR&Dマネジメントについて検討し,新技術を活用した医薬品開発とそのモデルが世界において本格化していること,日本はこれについて遅れ,新しいR&Dマネジメントならびに価格規制のあり方が必要なことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医薬品の研究開発と承認は患者の治療法へのアクセスを左右し,その健康水準に大きな影響を与える。これが2000年代に低下したことは深刻であった。他方,新技術によってこれが逆転し,増加傾向を示し始めたことが示唆される。また,そのためには医薬品価格と需要の関係を明示するとともに,効果的なR&Dマネジメントを必要とし,とりわけ日本市場はこれらの点で問題があり,それを是正する必要が明示された。 この研究の結果,先端技術による医薬品の研究開発は大学,研究機関等を含めた社会のネットワークの重要性が高まることが示された。他方,日本市場の相対的販売シェアの低下は,このネットワークの運営を妨げる。
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