研究課題/領域番号 |
15K03547
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
金融・ファイナンス
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研究機関 | 青山学院大学 |
研究代表者 |
白須 洋子 青山学院大学, 経済学部, 教授 (80508218)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | M&A / 金融規制 / 機関投資家 / 外国人投資家 / 買収銀行 / 投資家のタイプ / 不良債権 / 事業戦略 / 株主保有割合 / 銀行M&A / 戦略 / ガバナンス / 株式保有構造 / 規制 / 文化 / 経営戦略 / 銀行規制 / 家族経営 / 差の差の検定 / BH異常リターン |
研究成果の概要 |
本申請の研究目的は、アジアの銀行M&Aをアジア市場と欧米市場との比較から、経営戦略・金融規制等・ガバナンスの視点から、短期的評価・長期的評価を分析することである。 まず、経営戦略・金融規制については、アジアではターゲット国の金融規制が強靱な場合に、買収銀行は買収後、より低いコストでより健全化を図れることを2つの論文にまとめ、そのうち1つは海外の英文査読雑誌に掲載された。 次に、ガバナンスの観点からアジアの買収銀行の株式所有構造について分析し、同業者である銀行や証券会社が株主の場合のみ、買収後長期の時間を経ても、収益性等の経営改善効果がないことが分かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般事業会社のM&Aの実証的分析は多くあるが、銀行M&Aに関する分析は多くない。銀行M&A分析の多くは米国市場を対象としたものであり、特にアジア地域を対象としたものは、筆者の知る限り、筆者の論文とこのほかに1-2本ある程度にすぎない。日本の銀行は、近年アジアを中心にM&Aを通して海外進出し、アジア地域における銀行M&Aの成果の分析は、銀行経営を判断していく材料として必要不可欠である。このよう状況の中で、買収側銀行の買収後成果について、M&Aと規制の関係、M&Aと機関投資家としての株主のタイプとの関係を、欧州と比較しながら分析し、アジア地域の独自性を新たに示すことができた。
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