日本における金融機関の連続性と革新性に関する研究

• 研究課題/領域番号: 15K03569
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 経済史
• 研究機関: 東京大学
• 研究代表者: 粕谷 誠 東京大学, 大学院経済学研究科(経済学部), 教授 (40211841)
• 研究期間 (年度): 2015-04-01 – 2018-03-31
• 研究課題ステータス: 完了 (2017年度)
• 配分額: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円); 2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円); 2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円); 2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
• キーワード: 両替商 / 銀行 / 連続性 / 国際業務 / 大阪 / 預金銀行 / 生存 / 為替方

研究成果の概要

19世紀の前半の大阪には200程度の両替商が存在していたが，新規参入と退出はかなり激しく，1867年に存在していた164の両替商のうち，3分の1程度が1850年以降に創業されたと推定され，18世紀から続くものは，5分の1でしかなかった。1897年までに大阪で創業された銀行54行のうち両替商の起源をもつものは18と3分の1程度であった。古くから続いた両替商が近代的銀行になった例は多くないことが確かめられた。

研究成果

• [雑誌論文] 戦前期三菱銀行の外国為替業務 (2018)
  • 著者名/発表者名: 粕谷誠
  • 雑誌名: 三菱史料館論集 巻: 19 ページ: 1-14
  • NAID: 40021512247
• [雑誌論文] 戦前期三菱銀行の職員養成と銀行合同 (2017)
  • 著者名/発表者名: 粕谷誠
  • 雑誌名: 三菱史料館論集 巻: 18 ページ: 89-108
  • NAID: 40021152241
• [雑誌論文] Japanese Banks in Chinese Settlements before the Second World War (2016)
  • 著者名/発表者名: Makoto Kasuya
  • 雑誌名: The Journal of Northeast Asian History 巻: 13 ページ: 107-141
• [雑誌論文] 戦前期三菱銀行の資金循環 (2016)
  • 著者名/発表者名: 粕谷誠
  • 雑誌名: 三菱史料館論集 巻: 17 ページ: 35-49
  • NAID: 40020789047
• [雑誌論文] Twentieth-Century Enterprise Forms: Japan in Comparative Perspective (2016)
  • 著者名/発表者名: Hannah Leslie and Makoto Kasuya
  • 雑誌名: Enterprise and Society 巻: 17 号: 1 ページ: 80-115
  • DOI: 10.1017/eso.2015.51
  • 査読あり / 国際共著
• [学会発表] 戦前期三菱銀行の外国為替業務 (2018)
  • 著者名/発表者名: 粕谷誠
  • 学会等名: 地方金融史研究会
• [学会発表] 戦前期日本の多国籍銀行業 (2016)
  • 著者名/発表者名: 粕谷誠
  • 学会等名: 地方金融史研究会
  • 発表場所: 地方銀行会館（東京都千代田区）
  • 年月日: 2016-11-25
• [図書] Immortal Banks: Strategies, Structures and Performances of Major Banks (2016)
  • 著者名/発表者名: Michel Lescure, Richard Sylla, Makoto Kasuya and others
  • 総ページ数: 294
  • 出版者: Droz
• [図書] 私ヲ去リ，公ニ就ク―渋沢栄一と銀行業― (2015)
  • 著者名/発表者名: 渋沢史料館
  • 総ページ数: 92
  • 出版者: 渋沢史料館