研究課題/領域番号 |
15K03632
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
経営学
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研究機関 | 京都産業大学 |
研究代表者 |
中井 透 京都産業大学, 経営学部, 教授 (50237202)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 中小企業 / 事業承継 / M&A / 同族企業 / 財務 / 企業業績 |
研究成果の概要 |
本研究は、中小企業の中でも所有と経営が一致するような同族企業に焦点を当て、「財産および経営の承継」である事業承継の中でも特に「経営の承継」、つまり経営権と実務執行の移転問題を考察した。その上で、従来関心が寄せられてこなかった、経営の移転と企業業績をはじめとする様々な財務パフォーマンスとの関係性を明らかにしようと試みた。加えて事業承継における選択肢として近年中小企業でも頻繁に実施されるようになってきたM&Aに焦点を当て、その交渉プロセスと買収価格決定のための企業価値評価について考察を行った。こうして得られた知見等は学会報告1回、論文2本、その他記事1本にまとめられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、同族企業の継続性に焦点を当てたことが挙げられる。昨今において、長期的視点に立ち継続性を重視する経営スタイル、いわゆる「日本的経営」を見直そうとする動きがある。それにともない、長寿企業の多くを占める同族企業に対しても継続性の観点から研究対象としての関心が高まっており、これに応えたものとなっている。 また社会的意義としては、中小企業の経営不振や後継者難を背景に事業承継が注目されているという実態がある。わが国では特に同族中小企業で廃業率が開業率を上回っており、廃業を回避することは重要な社会的課題の一つである。この問題に焦点を当てたことに意義を見出すものである。
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