研究課題/領域番号 |
15K03753
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
商学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
須永 努 関西学院大学, 商学部, 教授 (20438914)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | 消費者行動 / 消費者心理 / 感覚マーケティング / 実験心理学 / 消費者意思決定 / 音楽 / 消費者知覚 / 購買意思決定 / 感覚間相互作用 / クロスモダール対応 / インストア・マーケティング / マーケティング / 購買意思決定プロセス |
研究成果の概要 |
本研究では、明るい(暗い)色の製品を陳棚の上の方(下の方)に置くと、消費者の購買行動が促進されることが明らかにされた。また、低い(高い)音楽は知覚距離(聴き手が主観的に感じる音源との距離)を長く(短く)し、その結果として、抽象的(具体的)な印象をもつ製品やマーケティング・コピーと適合することも明らかにされた。つまり、低い(高い)周波数の音楽と抽象的(具体的)な印象の製品やマーケティング・コピーと合わせると、消費者の評価は高まりやすくなる。これに加え、本研究では、こうした一致効果が消費者の情報処理を容易にすることによってもたらされているというメカニズムも明らかにすることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
異なる感覚間の対応関係に関する研究はマーケティングや消費者行動の分野で始まったばかりであり、本研究で示した成果がその端緒を開くことになるであろう。また、解釈レベル理論と感覚マーケティングという消費者行動研究において近年大きな注目を集めている2つの理論・枠組みを結びつけることで、消費者行動の理解を深化させることができた。 小売業者は、消費者の感覚対応と一致するように店舗内環境をデザインすることによって、買い物のしやすさを改善し、効率化させることで顧客のストレスを低減することができるだろう。
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