研究課題/領域番号 |
15K03837
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
福田 友子 千葉大学, 大学院国際学術研究院, 准教授 (40584850)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 社会学 / 移民研究 / 中古車 / 中古部品 / ハラール食品 / インド料理 / イスラーム / 南アジア / イスラ―ム |
研究成果の概要 |
「エスニック・ビジネス」は、ある社会のエスニック・マイノリティが営むビジネスを指す。日本においては、南アジア系移民企業家の経済活動が活発であることが知られている。その主要産業は、中古品のリユース・リサイクル産業、ハラール食品産業、インド料理店である。こうしたビジネスには,エスニック集団別特徴が見られる。パキスタン人、スリランカ人、アフガニスタン人の移民企業家に焦点をあて,その仕組みを社会学的に検討した結果、こうした差異を生み出す要因は、各エスニック集団の移民システムの違いにあると考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義は、日本社会において実像が見えづらい移民企業家の主体的な経済活動について、社会学的調査を積み重ねることで、その構図の一端を明らかにした点である。身近なローカル・ビジネスが、グローバル市場へと直結する仕組みを把握するとともに、エスニック集団別特徴という移民内部の差異とその規定要因について検討することができた。 社会的意義は、国際社会学の強みである「国家」を相対化する研究視角を経済的事象に導入することで、日本経済を支えてきたのは「国民」であるという先入観を取り除き、市場の形成に歴史的に寄与してきた多様な背景を持つ人々の存在を明らかにした点にある。
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