研究課題/領域番号 |
15K03846
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
牧野 厚史 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (10359268)
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研究分担者 |
五十川 飛暁 四天王寺大学, 人文社会学部, 講師 (00508351)
川田 美紀 大阪産業大学, デザイン工学部, 准教授 (40548236)
藤村 美穂 佐賀大学, 農学部, 准教授 (60301355)
松本 貴文 下関市立大学, 経済学部, 准教授 (70611656)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 小河川 / 水社会 / コモンズ / 水利用 / 生業 / ノリ養殖 / 有明海沿岸地域 / 干拓地農村 / 掘割再生 / 有明海沿岸 / 用排水路 / 柳川市 / 河川 / 稲作農業 / コンパクトな流域 / 水利用秩序の重層性 |
研究成果の概要 |
掘割再生活動で知られる福岡県柳川市の掘割および農業用水路について、その利用の歴史的変遷について聞き取りを中心とした調査を実施し、現状を把握した。さらにその作業を通じて、この地域の水と人の関係に生じている課題を把握し、課題解決に向けた人々の活動についても分析と検討を行った。課題は都市部と農村部とでは異なるが、共通する課題として水管理の担い手の確保が課題となっていることがわかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の地域社会では、川離れが指摘される一方、地域によっては、観光等の新しい資源利用のための活動も観察されるようになっている。それらの機能は生活機会充実機能と呼べる。こうした河川からの利益を享受するには、無秩序な水資源利用や水質劣化、通水機能低下、災害などの資源利用上のマイナス面を避けるために、人々が組織的に川に手を入れていくことが必要となる。こうした諸課題は、環境社会学におけるコモンズ論の内容に位置づけられる。本研究では、こうした生活機会充実機能の実態を小河川の流域という広がりで調査し、歴史的に形成されてきた地域固有の「水社会」との関連性においてそれらの実態を明らかにした。
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