研究課題/領域番号 |
15K03850
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
|
研究機関 | 秋田県立大学 |
研究代表者 |
小松田 儀貞 秋田県立大学, 総合科学教育研究センター, 准教授 (00234881)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 医療 / 市民協働 / シティズンシップ / ナラティヴ / 患者会 / ケアリング / 聞き書き / 感情労働 / 生活モデル / 社会的包摂 |
研究成果の概要 |
高度化した現代医療は、かつてのパターナリズム的な性格を脱し、市民協働とコミュニケーションを重視したものに変化しつつある。本研究ではこれを医療におけるシティズンシップの問題として捉え、がん患者会の形成、地域医療等の東北における先進的事例の意義と課題を追求した。 市民協働とナラティヴの視点に基盤を置いた医療や福祉はますます拡大しており、これを背景にした「聞き書き」活動が全国的に広がっている。ケア労働における「感情労働」の問題は残るが、こうした現実が、高齢者医療、地域医療、特に地域包括ケアシステムの構築に多大な影響を与えていることが確認できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、医療・福祉における市民協働とシティズンシップの要素が、近年、より重要性を増しているということを事例の検討を通じて明らかにした。また、医療・福祉の専門職が分野を超え、一般市民と連携協働することが、切迫する少子高齢社会の諸課題を克服し、特に地域包括システム構築するために不可欠の条件となっていることが本研究を通じて示唆された。 これらの知見は、地域社会を誰もが相互に支え合う「ケア社会」として展望する可能性を示すものである。本研究の社会的意義もそこにある。
|