研究課題/領域番号 |
15K03854
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
稲月 正 北九州市立大学, 基盤教育センター, 教授 (30223225)
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研究分担者 |
西田 心平 北九州市立大学, 基盤教育センター, 准教授 (00449547)
堤 圭史郎 福岡県立大学, 人間社会学部, 准教授 (70514826)
添田 祥史 福岡大学, 人文学部, 准教授 (80531087)
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研究協力者 |
辰巳 佳寿子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生活困窮者 / 就労支援 / 生活構造 / 社会的包摂 / 地域形成 / 地域づくり / 生活困窮者支援 / 参加包摂型地域 / 参加包摂型社会 / 伴走型支援 / 生活構造論 |
研究成果の概要 |
就労支援事業が生活困窮状態にある若者を包摂する地域の形成に果たす機能を明らかにするために、全国9地点での聞き取り調査と2地点での地域住民への調査を行った。その結果、(1)多くの就労支援事業において地域形成は企業や就労支援機関のネットワーク形成と位置づけられていること、(2)北九州市でのNPOによる事業とうきは市での社協による事業では、それに加えて住民組織との連携も行われていること、(3)その2地点では、就労支援事業所で作られた商品を購入している人は、生活に困窮している若者がいた場合、気にかけて見守ったり、地域組織や支援機関に相談したりするなど、何らかの対応を取る傾向があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
支援において「地域」は重要である。だが、「地域」は包摂の場であると同時に特定の人びとを排除する面も持っている。これまで就労支援の研究では、就労が難しい「個人」への支援の効果や仕組みに焦点があてられることが多かったが、本研究では「地域」づくりといった観点から考察を加えた。理論的、実証的な検討を通して、包括的で明確な像を結びにくかった「地域」づくりという用語を概念的に整理することができた。また、調査からは、参加包摂型の「地域」社会の形成に就労支援が持つ可能性と課題が示された。これらの知見は、これからの就労支援事業の企画や公的支援の仕組みづくりの検討に基礎的なデータを提供しうると思われる。
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