研究課題/領域番号 |
15K03872
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 日本女子大学 |
研究代表者 |
澁谷 望 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (30277800)
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研究分担者 |
小田原 琳 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (70466910)
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研究協力者 |
ブラウン アレクサンダー
樋口 拓朗
徳永 理彩
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | アナーキズム / 本源的蓄積 / サブシステンス / アウトノミア / コモンズ / 社会運動 / ソーシャル・センター |
研究成果の概要 |
本研究は、グローバルなネットワークを形成しつつあるアウトノミア系アナーキズム運動の文化実践的、情動的側面に焦点をあてた。その際、主に日本、アジア、オーストラリアの都市を対象にした。研究によって明らかになったのは、こうした運動の底流には、自己および他者への「ケア」ないし「愛」の感覚が運動の原理として存在することである。この原理は、資本主義社会へのオルタナティヴな社会の原理を示唆するものして捉えることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これらの運動の特徴には「予示的政治」(将来の理想ではなく、今ここの運動において、抑圧のない平等な社会を一時的に実現する)の原理があることが指摘されているが、その底流に自己や他者、そして生活環境・居住空間への「ケア」の感覚(たとえば、都市における反ジェントリフィケーション運動などにみられるような)、そしてサブシステンス(非資本主義的な生活様式)への配慮を重視する文化的特徴を有している。またこの感覚は、これらの運動だけでなく、運動と共鳴する地域社会においても見いだせる。この感覚は、「自立」を原理とする資本主義へのオルタナティヴとなるであろう。
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