研究課題/領域番号 |
15K03879
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 武蔵大学 |
研究代表者 |
中西 祐子 武蔵大学, 社会学部, 教授 (90282904)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 国際移動 / 日系人 / ジェンダー / エスニック・ネットワーク / 社会関係資本(ソーシャル・キャピタル) / アメリカ / NPO / The New Immigrant Survey / 日系女性移民 / ソーシャル・キャピタル / 学歴 / エスニシティ / エスニックネットワーク / 社会関係資本 / エスニック資本 |
研究成果の概要 |
戦後日本のアメリカ移住女性たちが、移住後、日系ネットワークをどのように活用しているかを考察するために、サンフランシスコ・ベイエリア内における各種日系ネットワーク関係者へのインタビューと、アメリカ移民全体の傾向を把握するためにThe New Immigrant Surveyの公開データの二次的分析を行った。日本人女性たちの間には起業を支援するようなエスニックな経済資本は見られなかったが、日常生活を支えるエスニックな社会関係資本の利用が見られた。彼女たちの互助的ネットワークは、日本では家族・親族が担ってきた育児期の相互支援や高齢者介護に至るまで「強い紐帯」的な役割を果たしていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
グローバル化する現代社会において、人々の国際移住を学術研究の対象にする社会的意義はますます高まっている。中でも日本からの国外移住は戦後、女性を主流に進行しているものの、この点に着目した研究や、現地においてどのようなネットワークを形成しているかを明らかにした社会学的研究は数少ない。 本研究は、国際移住者が移住先で形成するエスニックなネットワークを、昨今、社会科学領域で着目が集まる「社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)」の概念を導入することで、古典的に着目されてきた経済的相互支援とは異なる形で、相互扶助ネットワークを移住女性たちが構築してきたことを、新たに明らかにすることができた。
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