本研究の目的は、地域福祉での対話的行為について実践的な検討を行なうことである。具体的には以下の2点である。①地域福祉実践での対話的行為の活用実態を把握し、課題を抽出した上で、利用を促すモデル構築を図る。②地域福祉実践において、コミュニケーションに障害を抱える場合にどのように支援を行えばよいのかを明らかにする。 その結果①については、コミュニティソーシャルワークなどの事例を分析し、対話的行為の活用が十分ではないことを把握した。その上で、対話的行為の利用を促すためのモデルを検討した。②については、発話や認知に障害を抱える当事者に対する援助方法について現状の取り組みを整理して、支援方法を考察した。
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