研究課題/領域番号 |
15K03971
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
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研究機関 | 上智大学 (2016-2019) 獨協医科大学 (2015) |
研究代表者 |
岡本 菜穂子 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (30553565)
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研究分担者 |
グライナー 智恵子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20305270)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 社会的つながり / 生活困窮 / 単身高齢者 / 路上生活防止 / 高齢者 / 路上化防止 / 社会的包摂 / 生活困窮者 / 社会的繋がり / 孤立 / 役割 / 男性 / 単身高齢者男性 / ジェンダー / 脆弱性 / 生きがい / 居場所 / 人間関係 / 生きがいづくり / 生活の質 / 生活自立 / ピアサポート / 開発 |
研究成果の概要 |
本研究は、路上生活等の経験がある高齢の生活困窮者を対象として2段階で調査を実施した。 第一段階の質的調査(面接調査)により、対象者たちは、社会的役割や家族との連帯を喪失し、他者との日常的な接触を失い、孤独に過ごしていた実態があった。しかしながら、信用できる支援者や知り合いからの誘いで集いの場に参加をすることにより、新たな社会的つながりを見出し、孤立から脱出を可能にしている者たちもいた。 第二段階のアンケート調査により、現在の住まいに住んでいる期間が長いほど、他者へ相談する場・接触する機会や、他者と交流を楽しめる場がある割合が高かった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の生活困窮高齢男性たちの脆弱性:中高年層の単身男性が大半で、簡易宿泊所や一時保護所などで暮らす。家族や親族と接触することがほとんどなく、特定の密な関係を持つ者は少ない。家族、親族や友人のような強い紐帯は少なく、親密性が低い弱い紐帯は存在している。日本の生活困窮高齢男性たちの肯定的意味:伝統的な家族や親族とのつながりを持たずとも、地域社会に参加することで、居住区域で多くの他者と共有することにより、人生の満足度へ影響があると考えられる。一旦他者との接触を失ったとしても、安定した住まいと経済的な保障が基盤に整い、その上で他者と交流するきっかけを得て、社会とのつながりを再編することかできる。
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