研究課題/領域番号 |
15K03977
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会福祉学
|
研究機関 | 健康科学大学 (2016-2018) 日本福祉大学 (2015) |
研究代表者 |
鷲野 明美 健康科学大学, 健康科学部, 准教授 (50711587)
|
研究分担者 |
渡邊 隆文 健康科学大学, 健康科学部, 助教 (40735841)
柾木 隆寿 健康科学大学, 健康科学部, 助教 (00580226)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 刑事司法 / ソーシャルワーク / ソーシャルワーカー / 日本 / ドイツ / フランス / スイス / 司法福祉 / 刑事政策 |
研究成果の概要 |
本研究では、近年我が国において注目されている「刑事司法におけるソーシャルワーカーの役割」について、ドイツ、フランス、スイスとの比較研究を行った。日本での検察庁、矯正施設におけるソーシャルワークがまだ始まって日が浅いことに対して、ドイツ、フランス、スイスでは、早い段階から個々の刑事司法システムに合わせたソーシャルワーカーの関与がなされてきた。特に、日本と刑事司法の仕組みが似ているドイツでの高齢者犯罪の状況からは、刑事司法におけるソーシャルワークが罪を犯した人の抱える問題を実体的に解決し、それが再犯防止にもつながっている事実から、我が国の司法にとってより参考に値する事例であることが明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
当研究成果の学術的意義としては、我が国の刑事司法、とりわけ矯正におけるソーシャルワークの現状と課題をソーシャルワーカーに対する全数調査により明らかにしたことである。さらに、ドイツ、フランス、スイスでの刑事司法におけるソーシャルワークとの比較研究から、刑事司法の各段階にソーシャルワークを取り入れることの方向性に対して制度的な妥当性を提示した。さらに、社会的意義としては、我が国ではまだこれからの課題である刑事司法と地域とのネットワークづくりという問題に本格的に取り組んだことであり、この点についても、歴史的に民間団体が罪を犯した人を支援してきた、特にドイツやフランスの事例が示唆に富むものであった。
|