研究課題/領域番号 |
15K04027
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 東筑紫短期大学 (2018) 大阪大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
釘原 直樹 東筑紫短期大学, 食物栄養学科, 教授 (60153269)
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研究分担者 |
植村 善太郎 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20340367)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 不正行為 / 八百長 / 同調 / 服従 / 道徳規範 / 攻撃 / 報復 / 怒り / 匿名性 / 社会的手抜き |
研究成果の概要 |
人は自分の行動が他者に知られない場合、不正行為をすることがある。不正行為には様々なものがあるが、本研究ではプロ・スポーツの八百長や付和雷同的同調、服従現象などを取り上げ、分析した。プロ・スポーツの八百長に関しては、技量審査場所以前の八百長問題がマスメディアによって取り上げられた時期から、勝敗の出現パターンが変化したことがわかった。同調実験に関してはAschの実験結果と異なり、サイズが4人を越えても同調率が高くなることが明らかになった。それから、服従実験に関しては、わが国の服従率はミルグラムやBurgerの実験結果より若干高いことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は八百長や同調行動、服従行動といった、集団のネガティブな面、陰の面についての実証的研究を行った。この分野の研究の遂行には倫理的問題があり実施が困難な側面がある。そのために長年にわたって研究がほとんどなされてこなかった。本研究では倫理的問題に配慮しつつ、アーカイブデータの分析や実験室実験を通して、これらの問題にアプローチした。研究の結果、同調や服従は時代や国を超えて存在し、しかもその傾向や程度は低下するどころか、かえって上昇していることが示唆された。また、スポーツの八百長のような不正行為の抑制には当事者の是認以前になされるメディア報道が影響することが明らかになった。
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