研究課題/領域番号 |
15K04028
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 奈良女子大学 |
研究代表者 |
中山 満子 奈良女子大学, 人文科学系, 教授 (30235692)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | インターネット / 対人関係 / 社会的比較 / 自己確証 / 自己愛 / 親子関係 / 友人関係 / SNS / 情報探索 / モニタリング / 親子 / 高校生 / SNS利用 / 類型化 / オンライン社会関係資本 / 効用 / 育児不安 / インターネット利用行動 / 情報検索 / 確証バイアス / SNS疲れ / ネット利用 / ネガティブ感情 / つながり / コミュニケーション |
研究成果の概要 |
高校生から成人の多様な世代を対象として、ネット利用と自他の関係の認識の関連を検討した。 高校生では、友人関係のとり方がSNS利用とその結果としてのネガティブ経験に影響することが示された。若年成人層対象の調査では多様なSNS利用がオンライン社会関係資本やつながりの感覚を醸成すること、LINE利用の多寡は影響しないことが示された。幼い子どもを育児中の母親が育児情報を探索する行動には、社会的比較傾向、自己確証傾向が調整変数として働くことが示された。また大学生である子どもに対して、母親が行うモニタリング行動には、自己愛や親子関係認知が影響することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、友人関係の取り方、社会的比較や自己確証動機、自己愛や内的作業モデルなどの心理学的要因と多様なネット利用行動(SNS、情報検索、モニタリング)との関係を明らかにしたことがあげられる。 社会的意義としては、特に高校生対象の調査において、現代的な友人関係とされる傷つけあうことを回避し快活な関係を志向するする群でSNSによるネガティブ経験が多く、適応的な群(内面関係群)ではLINEの利用時間は長くてもネガティブ経験は少ないことが示されるなど、SNS利用の多寡そのものではなく背後にある対人関係に着目することの必要性が示された。
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