研究課題/領域番号 |
15K04029
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
|
研究機関 | 和歌山県立医科大学 (2017-2018) 高知大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
増田 匡裕 和歌山県立医科大学, 保健看護学部, 教授 (30341225)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
|
キーワード | グリーフ・ケア / 対人援助職 / ソーシャル・サポート / グリーフケア / 対人援助 / 対人コミュニケーション / 医療従事者 / ソーシャルサポート / 悲嘆ケア / 喪失体験 |
研究成果の概要 |
当初の研究計画は予測不可能の障害で変更を余儀なくされ、最終的にはグッド・プラクティスと周産期の医療者が考えているグリーフ・ケアの15の具体的な行為を一般成人(国内在住1533名の一般成人男女)が評価する調査をすることで、援助者と被援助者の意識のギャップを研究する本課題の趣旨を最低限満たし、今後の研究の糧とすることとした。15のグッド・プラクティスを8つの観点から評価するウェブ調査形式の質問紙調査を実施し、1006名の有効回答を得た。実際にグッド・プラクティスを経験した回答者や実践者であっても、肯定的評価と否定的評価が対立することを示す結果が得られた。また研究倫理の上で考えるべき課題も示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は「心のケア」の実践の難しさを改めて示すものである。周産期のグリーフ・ケアについては先進的な施設は具体的なマニュアルを整備しているが、グリーフ・ケアについて初耳の一般人の間でも、体験者も実際にケアをした医療者自身であっても肯定的評価と否定的評価が入り乱れている。従ってマニュアル通りのグリーフ・ケアがグッド・プラクティスと見なされるか否かは分からない。医療者や専門家をピアと見なせるか否かを問う質問を混ぜて分析することで、実体験があることがグリーフ・ケアへの信頼につながらないことも確認できた。また、本課題の遂行により、倫理的な問題を解決すること自体に付随する様々な困難が明らかになった。
|