研究課題/領域番号 |
15K04036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
杉浦 淳吉 慶應義塾大学, 文学部(三田), 教授 (70311719)
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研究分担者 |
吉川 肇子 慶應義塾大学, 商学部(三田), 教授 (70214830)
池上 知子 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 教授 (90191866)
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研究期間 (年度) |
2015-10-21 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ゲーミング / 経済格差 / 葛藤解決 / システム変革動機 / 格差是正 / チームワーク / 格差 / 説得的コミュニケーション / 説得 / リスク / 環境 / ゲーミングシミュレーション / 階層格差 |
研究成果の概要 |
社会の構成員の間で生じる対立や葛藤をゲーミング・シミュレーションでモデル化し,葛藤の発生・維持・解消のプロセスを検討した。第1に,環境行動を促す説得的コミュニケーションに格差認識を導入し,説得における経済的地位の役割について行動意図と社会的公正の関係を示した。第2に,格差是正を協力とチームワークによる問題解決と設定し,協力が利益につながる機会を提供することで利害が異なる人々の間でのチームワークが上昇することを確認した。第3に,格差拡大と是正の問題をゲームルールの変更課題として再現し,システム変革動機について検討できるようなゲーミングを完成させた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現実の格差に関する事例をモデル化したゲーミング・シミュレーションにより再現し,階層間の固定・維持や移動のダイナミズムを参加者が体験しながら,既存の社会心理学理論として検討されてきた要因を参加者の視点を通して評価することが可能となった。 参加者がゲームのルールを現実世界の制度,政策と比較対照することで,参加者の視点から問題分析を進めることができ,また参加者にとっての当該問題に関する学習効果が期待できる。新たに開発する「格差社会ゲーム」を,役割交換による問題分析の学習ツールとして社会・国民に向け発信し,活用できる。現在課題となっている社会問題を扱うアクション・リサーチとしての意義もある。
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