研究課題/領域番号 |
15K04042
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
福川 康之 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (90393165)
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研究分担者 |
小田 亮 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50303920)
平石 界 慶應義塾大学, 文学部(三田), 准教授 (50343108)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 行動免疫 / 適応 / 進化 / 国際比較 / 行動遺伝モデル / 感染脅威 / 社会的認知 / 感情 / 食物選択嗜好 / 性的魅力 / 感染症 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は,行動免疫と呼ばれるヒトの感情的システムの心理的・生物的基盤について,明らかにすることであった.一連の調査や実験から得られた知見は,食行動や配偶者選択といった基本的な人間行動の解明に際して,少なくとも部分的には行動免疫に配慮する必要のあることを示唆するものであった.また,国際比較や双子研究から得られた知見は,個人の行動免疫特性が,遺伝と環境の双方からそれぞれ影響を受けて形成される適応的な心理的傾向であることを示すものであった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は,行動免疫が,身体的免疫システムと同様に,我々の生存や繁殖に有利となるよう進化した適応的な心理的性質である可能性を示した点である.加えて本研究では,行動免疫システムが活性化することで,放射能汚染に関する風評被害や,エイジズムが増長する可能性が明らかとなった.これらの知見は,差別や偏見など,解決すべき今日的な社会問題に対する適切な対処方略を考案するうえで有用と考えられる.
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