研究課題/領域番号 |
15K04067
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 兵庫教育大学 |
研究代表者 |
中間 玲子 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (80343268)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 青年期 / 自己意識 / アイデンティティ / 自己観 / 主体性 / アイデンティティ発達 / 青年期発達 / 理想自己 / 自尊感情 / 恩恵享受的自己感 / 人並み志向 / 文化的自己観 / 進路決定 / アイデンティティ・ホライゾン / 自己 / 文化 |
研究成果の概要 |
中学および高校の時期において,自分というものを見極め,自分らしい人生を形成したいという意欲は高まること,それは特に,進路決定課題と相互に影響し合いながら進むことが明らかにされた。自分の価値観や生き方の答えをもっていることが進路決定にもプラスの影響を与えることが示され,目の前の進路決定という課題をより広い視野でとらえ,取り組むことの意義が示唆された。 ただし,そのような意識の一方で,他者と協調したいという意識はずっと高く保たれるのも特徴であった。「主体性」といいながらも,他者との葛藤を避ける選択肢を暗黙の前提としている可能性も指摘された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義の第一は,まず,10代におけるアイデンティティ発達の様相を横断的・縦断的に検討し,その特徴を明らかにした点である。そこから,中高一貫校も含め,進路選択という“節目”において,アイデンティティ発達が促されることが確認された。 第二は,そのような個を基調とする自己意識の発達が,協調性への意識の高さを低下させることなく進むことを明らかにした点である。そしてそれらは,個人の内面において両立・統合,あるいは葛藤した形で,独自の自己意識の様相を形成していた。
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