研究課題/領域番号 |
15K04079
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
浜谷 直人 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (40218532)
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研究分担者 |
飯野 雄大 白梅学園大学, 子ども学部, 特任講師 (00737033)
芦澤 清音 帝京大学, 教育学部, 教授 (20459382)
五十嵐 元子 帝京短期大学, 帝京短期大学, 講師 (30468897)
田中 浩司 首都大学東京, 人文科学研究科, 准教授 (50535036)
三山 岳 愛知県立大学, 教育福祉学部, 准教授 (80582858)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | インクルーシブ保育 / 統合保育 / 参加 / アセスメント / 対話 / 巡回相談 / 物語 / 発達障害 |
研究成果の概要 |
統合保育とインクルーシブ保育の違いについて理論的に整理した。我が国の、優れたインクルーシブ保育実践を調査して、その実践の構造を分析した。最初からクラス全体が同じ活動をするように保育すると、多くの子どもが排除されることを避けられない。少数の子どもが関心を持った活動を核にして、徐々にクラス集団に活動が広がっていくことで、子どもたちが活動に参加できる状況が生成される。我が国で広く行われている一斉保育では、子どもたちが序列化されて、一部の子どもが排除されることを示した。コンサルテーションにおいて、活動が生成されてインクルーシブ保育が実現される状況をアセスメントする必要を指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
発達障害児をはじめとした特別な支援が必要な子どもが急増している保育現場において、健常児集団を前提にして、支援を付加することでは状況は改善されない。本研究は、多様な子どもたちが多数いることを前提にして、そこから保育を創造する過程において、心理職などのコンサルテーションがいかに貢献できるかについて提言したが、その意義は時代の要請にかなったものである。優れた実践事例にみられるいくつかの特徴は、今後、広く共通され検討されることで、どの子どもも排除されないで参加できる保育実践を構築することに寄与すると同時に、心理職によるコンサルテーションの理論においても新展開を促す意義がある。
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