研究課題/領域番号 |
15K04092
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
田中 あゆみ 同志社大学, 心理学部, 教授 (00373085)
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研究分担者 |
松浦 直己 三重大学, 教育学部, 教授 (20452518)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 動機づけ / 達成目標 / 実行機能 / fNIRS |
研究成果の概要 |
本研究は,大学生226名を対象に4つの達成目標(マスタリー接近,マスタリー回避,パフォーマンス接近,パフォーマンス回避)と実行機能との関連をプランニング課題(CANTABのOTS)を用いて検討した(研究1)。また,大学生111名を対象にN-Back課題およびOTS課題の実行中の前頭葉の賦活を機能的近赤外分光法(fNIRS)により評価し,達成目標との関係を検討した(研究2)。予測と異なる達成目標の効果がみとめられたことから,さらに詳細な解析が必要であり,また,より大きなサンプルで追試を行う必要があるだろう。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒューマン・モチベーションの研究において,達成目標理論はもっとも強力な理論の1つであり,主に教育場面を対象として,過去30年以上にわたり膨大な数の研究が蓄積されている。一方で,ヒトの価値や目標に志向する行動の神経科学的な研究は,これらの教育心理学的研究の成果が取り入れられているとはいえない。本研究は,達成目標が課題パフォーマンスに与える影響を,前頭葉の賦活という観点から捉え直すことで,教育心理学の成果を神経科学につなぐ学術的意義がある。本研究成果を直接社会に役立てることは未だできないが,検討をさらに継続することで,社会的意義の高い成果が得られることが期待できる。
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