研究課題/領域番号 |
15K04095
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 奈良教育大学 (2016-2018) 梅花女子大学 (2015) |
研究代表者 |
廣瀬 聡弥 奈良教育大学, 学校教育講座, 准教授 (40419461)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 実践的思考 / 保育カンファレンス / 熟達化 / 保育者 / 園内研修 |
研究成果の概要 |
本研究では,幼稚園の園内研修において,公開保育とビデオを用いた保育カンファレンスという2つの形態を比較し,保育者の非言語行動や実践的思考について調べた。その結果,ビデオを用いた保育カンファレンスでは,笑顔が多く,子どもに関する内容や事実を述べているものが多かった。一方,公開保育後の保育カンファレンスでは,うなずきが多く,保育者やカリキュラムに関する内容や印象,発展に関する発言が多かった。公開保育後のカンファレンスでは指導案があり,保育目標が明確なために共感的な行動として表れ,ビデオを用いたカンファレンスでは,笑顔の同調が高いことから,感情を共有し本音で語ることに繋がることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在は,保育の長時間化に伴い園内研修の時間を捻出することが難しくなり,短時間で効率のよい研修が求められている。既存の研究において,保育者の専門性の向上のために,状況に応じながら暗黙的に問題に気づき,問い直しながら実践する実践的思考の重要性が述べられている。そこで,本研究では,園内研修として,保育者がビデオ映像を途中で中断せずに視聴しながらカンファレンスを行う方法と,公開保育後にカンファレンスを行う方法を比較することにより,その役割を明確にし,短時間で効率のよい研修のあり方に関する科学的な実践力向上プログラムの作成に向けて寄与するものと期待できる。
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