研究課題/領域番号 |
15K04099
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育心理学
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研究機関 | 九州ルーテル学院大学 |
研究代表者 |
久崎 孝浩 九州ルーテル学院大学, 人文学部, 准教授 (70412757)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 心の理解 / 情動鏡映 / 情動の自己覚知 / 歩行開始期 / 自己覚知 / 強化学習 / 親の感情的鏡映 / 他者感情の推測 / 親の感情鏡映 / 1歳児 / 乳児 / 親子関係 / 感情鏡映 / 他者情動の理解 / 心の理論 |
研究成果の概要 |
母親の情動鏡映が子どもの自己情動への感受性を高めて他者の心(情動-欲求)の理解の発達を促進させるのかを検討するために,まず自己表情への感受性を計測するシステムの開発を進めた。自己表情の変化によってモニター上の特定画像が点滅し,点滅中にその画像に触れると報酬刺激が出現するというプログラムは完成し,それに基づいて1歳前後の乳児が自己表情の変化を意識できるまでの時間や試行数の計測を試みた。しかし,乳児は特定画像にあまり触ろうとしなかった。現在も自己表情への感受性を計測する新たなシステムを開発中にある。一方,母親の情動的鏡映と他者の欲求-情動に対する子どもの理解能力を調査するまでには至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究期間内で具体的な成果を出すことができなかったが,子どもの自己情動(表情)への感受性が母親の情動鏡映と子どもの情動-欲求理解の発達的関係を媒介するという仮説を実証できれば,学術的には心の理解の発達におけるシミュレーション仮説を支持することに繋がる。またその仮説を実証できれば,社会的には,近年注目されている親のMind-mindednessという概念と同等に,情動鏡映という子どもの情動に巻き込まれつつそれを子どもにフィードバックすることの発達的に重大な意味を示唆することにつながり,親が子 どもの情動を的確に汲み取って共感的に関わることの大切さを改めて提言することができる。
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