研究課題/領域番号 |
15K04114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
羽間 京子 千葉大学, 教育学部, 教授 (60323383)
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研究協力者 |
岡村 達也 文教大学, 人間科学部, 教授
勝田 聡 法務省保護局, 観察課, 処遇企画官
田中 健太郎 法務省保護局, 総務課, 補佐官
牧山 夕子 さいたま保護観察所, 保護観察官
守谷 哲毅 法務省保護局, 総務課, 法務専門官
西 慶子 千葉刑務所, 統括処遇専門官
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 覚醒剤 / 動機づけ / 保護観察 / 再犯防止 / 動機付け / 仮釈放者 / 執行猶予者 |
研究成果の概要 |
本研究は,覚醒剤事犯者に対する保護観察処遇の発展のため,法務省保護局の協力のもと,長期間の再犯データの分析,事例研究及び質問紙調査を行い,動機づけと薬物再犯の関連を検討した。また,覚醒剤事犯者の保護観察処遇における地域関係機関との連携上の留意点を論じるため,自助グループや医療・福祉関係機関の専門家に面接調査を実施した。研究の結果,覚醒剤事犯者の語りや自己認識ではなく,行動面に現れる動機づけの高さが,薬物再犯の抑制と関連することが明らかになった。面接調査から,保護観察官と関係機関の専門家の連携においては,互いの職務に関する相互理解と尊重が重要であることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国では,欧米に比し,保護観察に付された覚醒剤事犯者の再犯を減少させうる,処遇内外の要因に関する研究が乏しい。こうした研究状況の中で,長期間の再犯データという,得難い貴重なデータの分析をはじめとした研究を実施し,覚醒剤事犯者の行動面に現れる動機づけと薬物再犯の関連を明らかにした本研究は,学術的に先進的なものであると位置づけられる。さらに,本研究は,地域における継続的サポートとその充実の重要性を指摘し,保護観察処遇における地域関係機関との連携上の留意点を具体的に論じており,覚醒剤事犯者の薬物再犯防止を目指した社会内処遇の発展のために,実践上及び社会的に高い意義を有する。
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