研究課題/領域番号 |
15K04155
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 岐阜医療科学大学 |
研究代表者 |
八田 武俊 岐阜医療科学大学, 保健科学部, 准教授 (80440585)
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研究分担者 |
八田 純子 愛知学院大学, 心身科学部, 准教授 (40454318)
田村 達 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (10515109)
及川 祐一 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 助手 (10722481)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 怒り反すう / 認知機能 / 性格特性 / 怒り反すう特性 / 注意制御 / 神経症 / 精神疾患 |
研究成果の概要 |
本研究では、若年者と高齢者について、怒り反すう特性とほかの精神疾患に関する症状との関連について調べた。その結果、若年者において、怒り反すう特性が高い人ほど強迫性尺度や不安尺度、抑うつ尺度、PTSDに関する尺度得点が高かった。このことは、怒り反すう特性が様々な精神疾患の症状に含まれることを示唆している。さらに、若年者において、怒り反すう特性が高い人ほど認知機能検査における散文記憶課題とストループ課題の成績が低かった。この結果から、怒り反すう特性は記憶や抑制機能の低さと関連することが示唆された。一方で、高齢者において、若年者で見られたような関連はみられなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果は、怒り反すうがほかの精神疾患とも関連があることを示しており、臨床場面における怒りの経験や表出の理解に役立つ可能性を示唆している点で社会的な意義があると考える。また、怒り反すうと抑制機能との関連に関する結果は、怒り反すうを思考抑制に関する制御過程の失敗とする先行研究の結果を支持するものであり、学術的に有意義であった。
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