研究課題/領域番号 |
15K04171
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
|
研究機関 | 帝塚山大学 |
研究代表者 |
奥村 由美子 帝塚山大学, 心理学部, 教授 (70412252)
|
研究協力者 |
谷向 知
久世 淳子
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
|
キーワード | 家族 / 在宅 / 認知症介護 / 自己認識 / 回想 / 精神的健康 / 介護負担感 / 心理社会的発達 |
研究成果の概要 |
認知症介護では、認知症の人とともに認知症の人を介護する家族への支援も重要である。本研究では、家族への支援方法を検討するために、家族の精神的健康にかかわる要因を検討した。 その結果、介護を助けてくれる人がいる、「自分は自分」であると認識している、自分の思うとおりに介護できている、良い思い出を、体調の良い時に、誰かと一緒に回想している、などが家族の精神的健康と関連していた。また、専門職とともに、介護過程における家族自身の思いを振り返ることにより、家族の精神的健康を維持、促進させる可能性があることが示された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知症介護では、認知症の人とともに認知症の人を介護する家族への支援も重要である。認知症の人への質の高い介護が提供され続けるためには、家族の健康状態をいかに確保できるかが大きな課題となる。家族支援においては、介護情報の提供や認知症者との活動にとどまらず、家族を「家族」という側面とともに、「一人の人」という側面をも重視して、両側面から支援することにより、家族の精神的健康の維持、促進を目指すことが必要である。家族支援のあり方として家族の介護や自己への認識や日常の回想に着目した検討は国内外ではまだなされておらず、本研究は、今後の家族支援方法を検討する上で大きな意義があると考えられる。
|