研究課題/領域番号 |
15K04172
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 仙台白百合女子大学 (2018-2019) 広島国際大学 (2015-2017) |
研究代表者 |
中嶋 みどり 仙台白百合女子大学, 人間学部, 講師 (10412339)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2016年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2015年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 被爆者 / 心の支え / 人生の支え / 被爆体験 / 不条理 / 原爆被害者 |
研究成果の概要 |
被爆者の被爆体験以降の心の傷とその後の人生の支えを調査した。健康不安は、終始地雷のようにあり、不調、大病にかかると強まる事例が確認された。一部の被爆者は、就職や結婚の機会に不憫な思いをしたり、仕事にしがみついて生きてきた。結婚や子どもの誕生、成長、趣味、仕事が人生の支えとなっていた。また、被爆体験を伝えることが生き残った者の責務と捉えていた。さらに自身の人生を達観し、老化に伴う衰えや病気を否定的に捉えず、現状を肯定、感謝し、次世代や周りを重んじていた。彼らは、老年的超越に至っていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界で初めての原爆を体験した被爆者がどのような心の傷つきを抱え、それがその後の長い人生にどのような苦痛を与え、どのように乗り越え、生き延びてきたか、その臨床心理学的理解を知ることは、社会的な役割としても大切である。また、このような未曾有の出来事の発生後の長期的な影響に視点を当てている研究は少なく、現在のようにSNSもなく、社会的貧困であった、このコホートでしか研究できない点でも基調であると考えられる。
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