研究課題/領域番号 |
15K04173
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
臨床心理学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
大上 渉 福岡大学, 人文学部, 教授 (50551339)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
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キーワード | 銃撃 / 銃器 / 犯罪者プロファイリング / 捜査 / 犯罪心理学 / 暴力団 / 類型化 / 多変量解析 / 銃 / 銃撃事件 / 発砲事件 / 銃器犯罪 / 射殺 / 発砲 / 行動パターン / 犯行パターン / 犯罪 / コレスポンデンス分析 |
研究成果の概要 |
日本で発生した銃撃事件について行動科学的視点から分析を行った。まず,過去の銃撃事件1762件(未解決事件含む)について,新聞記事データベースなどから詳細情報を収集し,日本における銃撃事件のデータベースを作成した。次に犯人が検挙された事件1349件を対象にし,多変量解析を行った。その結果,日本の銃撃事件は「銃撃対象が人かそれ物か」及び「暴力団関連か否か」の2次元によって特徴づけられることが明らかになった。また,この2次元の枠組みにしたがって,銃撃事件は4類型(「暴力団関連-対人」群,「暴力団関連-対物」群,「非暴力団関連-対人」群及び「非暴力団関連-対物」群)に分類されることも明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
銃撃事件は,例えば,朝日新聞阪神支局襲撃事件(1987年)や八王子スーパーナンペイ強盗殺人事件(1995年)などのように,凶悪さが際立ち,難しい捜査が強いられるにもかかわらず,日本では犯罪心理学的研究はほとんど行われてこなかった。本研究では,犯人の行動情報などに基づき,多重対応分析や階層的クラスター分析などを行い,銃撃事件の次元的構造を明らかにするとともに,典型的な4タイプに分類して,その実態を明らかにした。本研究の結果は,学術面では罪種研究への貢献,また応用・実務面では,銃器犯罪の予防や捜査を行う上で必要となるエビデンスに基づいた着眼点となる。
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