研究課題/領域番号 |
15K04198
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
|
研究機関 | 愛知淑徳大学 |
研究代表者 |
吉崎 一人 愛知淑徳大学, 心理学部, 教授 (80220614)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 認知的制御 / 視覚的注意 / ラテラリティ / 適合性効果 / 比率一致性効果 / 接近ー回避動機づけ / 視覚的注意の柔軟性 / 接近-回避動機づけ |
研究成果の概要 |
課題達成のために、重要な視覚情報だけを取り出す働き(視覚情報選択性)は文脈によって変動する。この変動が、重要な情報とそうでないものへの注意の比重変化によって生じるのか、刺激と反応の連合を経験することに生じるのかを明らかにした。その結果、課題が持つ競合(刺激-刺激/刺激-反応)によって異なることが明らかとなった。つまり、刺激-反応競合課題(サイモン課題)では、刺激と反応の連合頻度によって、刺激-刺激競合課題(フランカー課題など)では、注意の比重変化によって視覚情報選択性の調整が生起することが明らかとなった。また、刺激-反応競合課題における視覚情報選択性には、脳の左右差があることが示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
目標となる視覚刺激を選択する際の競合検出,解消という過程(視覚情報選択性)が,これまで当然のように視覚的注意によってもたらされるとされてきた。しかし本研究は,特定の刺激とそれに対応した反応の経験,つまり学習も大きく関与しているということを示した。特に課題の種類によって,「注意」と「学習」の寄与が異なることを明らかにした点に意味がある。さらに,視覚情報を選択するといった行為に,左右半球の非対称性があることを示唆した点は,この特性についての心理学的,生物学的,並びに進化的視点からの研究を発展させる。
|