研究課題/領域番号 |
15K04205
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
近藤 健一郎 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (80291582)
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研究分担者 |
三島 わかな 沖縄県立芸術大学, 付置研究所, 研究員 (60622579)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 近代沖縄 / 宮良長包 / 《献穀田田植歌》 / 《発音唱歌》 / ことばの教育 / 方言札 / 普通語ノ励行方法答申書 / 発音矯正 / 唱歌教育 / 献穀田田植歌 / 発音唱歌 / 民俗芸能の断絶・復活 / ことば / 教育史 / 音楽史 / 月刊文化沖縄 |
研究成果の概要 |
本期間では、近代沖縄におけることばの教育通史に関する簡潔な素描を発表したほか、とくに以下の2点の研究を行なった。 第一に、1915年に沖縄県が諮問し、沖縄教育会が答申した「普通語ノ励行方法答申書」に注目し、その諮問と答申の特徴、さらに答申後の沖縄県庁の施策について明らかにした。第二に、ことばの教育方法としての唱歌に注目し、沖縄県師範学校で音楽を担当した宮良長包(1883~1939)作曲の《発音唱歌》などに関して歌詞と楽曲の双方から分析するとともに、それが歌われる場についても明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、近現代沖縄におけることばの教育史に関する通史的展望を示すとともに、1910年代の実証的論文を発表した。それらにより、子どもたちに学校において日本語を話させようとする教育界の意図と、子どもたちは沖縄のことばで話し大人たちも日本語で話す子どもたちを「冷笑」するという学校・地域社会の実態を明らかにし、意図と実態の乖離を明らかにした。 これまでのややもすると、意図と実態を混同する叙述が続いてきたなかにあって、それを峻別するという学術的な意義があるといえよう。そして、沖縄のことばの復興への関心が高まるなか、その歴史的前提を実証するものとして社会的な意義を有していると考えられる。
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