研究課題/領域番号 |
15K04219
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
宇都宮 裕章 静岡大学, 教育学部, 教授 (30276191)
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研究協力者 |
菅野 文彦
ヤマモト ルシア エミコ
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 学習環境 / 対話 / 生態学 / 言語教育 / 言語文化的多様性 |
研究成果の概要 |
全国の学校において急激に進行している言語文化的多様性とそれに伴う多様な価値観の内在化の状況を積極的に活かした「協働的な学び合いの場」を創出することを目標に、当該場面への参画・調査・還元を通して実践知を発掘し、対話的活動による学習環境良質化の理論の妥当性、対話的手法の実効性、言語の教育的貢献機能と対話行為との関係性を検証した。この検証過程を経て、現場自らの主体的かつ容易な実践化を可能とするカリキュラムを構築し、様々な教育活動に適用できる「学習環境づくりの方策」を提唱した。良質な学習環境には「生態学的教育目標(=多様性・均衡性・持続可能性)」が不可欠であることを解明し、その具体的取組を例示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
教育的営為とは、単に個人の能力の向上を図り発達を促進することではなく、学びの環境を良質化することに最も重い価値を置かなくてはならない。本研究は、この理念を実証し実践的な取組に繋がる方策を提唱したところに社会的意義がある。また、当該方策の実行にあたっては言語を媒介とした対話的な諸活動の充実を目指すことの重要性を説いた。これは生態学的言語論と呼ばれるが、このほとんど知られていなかった領域を開拓・周知したことに加え、当該議論が教育学および教育実践にとって極めて深い関連性をもつことを明らかにした点において、高い学術的意義が認められる。各地の実践に容易な参照性を提供したことも、本研究の重要な成果である。
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