研究課題/領域番号 |
15K04244
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
加藤 守通 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (40214407)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | ギリシャ語教育 / フィレンツェ / サルターティ / クリソロラス / ビザンティン / 14世紀 / グアリーノ・ダ・ヴェローナ / ルネサンス / クリスロラス / Erotemata / グアリーノ / Aldus / ヴェルジェリオ / ブルーニ / 中等教育 / ビザンチン / ヒューマニズム / クリソソラス / ヴェネツィア / ヤコポ・アンジェリ |
研究成果の概要 |
西ヨーロッパにおいてギリシャ語が再び教えられるようになったのは、1397年、フィレンツェ大学でのことであった。この時に招聘されたのがビザンティンの碩学クリソロラス、彼を招聘したのがフィレンツェの書記官長サルターティであった。本研究は、両者に焦点を当てて、この歴史的な出来事の背景を探った。結果として、ビザンティンとの交流は以前からヴェネティアを中心としてあったにも関わらず、ギリシャ語教育がヴェネティアではなくフィレンツェで最初に導入された背景に人文主義的情熱があることが明らかになった。また、クリソロラスの著作『エロテーマタ』が教科書ではなく、ギリシャ人教師の手引き書であると言う知見も得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来、教育史研究において単発的な出来事と見なされてきた、サルターティによるクリソロラスのイタリアへの招聘の背景を様々な面から明らかにしたことは、明治期における「お雇い外国人教師」の招聘と比較した時、我々にとっても身近な問題になりうる。それは、文明間の対話に関する具体的で歴史的な事例を提供する。そこには、単なる地理的近接や戦争などの社会的要因だけでは説明できない、文化的憧憬がある。単なる実用主義の視点からは理解できない、語学教育の人間形成的意義がそこから読み取れるであろう。
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