研究課題/領域番号 |
15K04275
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
中地 文 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (70207819)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2018年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 仏教 / 日曜学校 / 宗教教育 / 社会教育 / 児童文化 / 児童文学 / 仏教童話 / 宮沢賢治 / 児童図書館 |
研究成果の概要 |
本研究では、大正期から昭和初期の仏教日曜学校で展開された児童文化活動について、特定の地域や宗派に限定せずに調査を行い、その実態と意義を究明した。仏教童話の制作・発表・研究状況の調査・検討も行った。 児童文化活動の内容は、大正中期以降、多彩なものとなったが、宗派による違いは大きくないことが確認できた。一方、特色のある活動を行っていた日曜学校があることも判明した。児童文化活動の在り方と意義に対する認識には二つの立場があるが、それは宗派による違いではなく、通仏教主義か一宗派主義か、宗教的か宗派的かという日曜学校の目的に対する議論と関係している。その議論には、社会状況や教育問題の影響も認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
仏教日曜学校に関して宗派や地域を限定せずにその全容に迫ろうとする調査は、昭和初期以降、行われてこなかった。仏教日曜学校における児童文化活動の実態や意義の研究も、まだ特定の地域に焦点を当てたものしかない。本研究は、そのような研究の空白を補ったという点で学術的意義を持つ。 本研究の社会的意義は、過去の事例の検討を通して、児童文化活動とは何か、大人はそれにどうかかわるべきかを考える材料を現代社会に提供するところにある。先行き不透明な現代において、子どもの情操を育む児童文化活動への関心は高まっており、児童文化活動の在り方や課題を探る際に本研究の成果は活用できるだろう。
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