研究課題/領域番号 |
15K04300
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉田 香奈 広島大学, 教育本部, 准教授 (30325203)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 奨学金 / アメリカ / 州政府 / 高等教育 / 大学生 / 経済支援 / 授業料無償 / 給付奨学金 / 大学 / 州交付金 / 業績評価指標 / 学生経済支援 / 宝くじ |
研究成果の概要 |
本研究では、アメリカ州政府による大学生に対する経済的支援の特質と課題を以下の2点から主に明らかにした。第一に,宝くじの収入を原資とした給付型奨学金制度を展開する州の特質を分析した。これらの州では学生一人当たり給付奨学金受給額・率が他州と比べて高いこと,およびメリットベースの基準が採用されている点が特徴であることを指摘した。第二に,公立大学の授業料無償化の動向を調査した。これは授業料そのものを徴収しないのではなく、給付奨学金によって実質的な無償化を図る「ラストダラー」という手法が用いられており,今後も増加が予想されることを指摘した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本における大学生に対する経済的支援の研究は,主に①他国の制度研究,②学生生活調査等のデータを用いた奨学金受給者の実証分析,に大きく分かれるが,前者についての研究蓄積は少ない。アメリカの大学生のうち特に低所得世帯出身者は連邦奨学金以外にも州政府からの経済支援を受けている場合が多く,連邦政府と州政府から二重に支援を受けることによって大学へ進学し,学業を継続している者が多い。しかし,日本ではこれまで州政府による奨学金事業の実態や特質についてほとんど研究が行われてこなかった。本研究は,州政府による経済的支援の動向を調査し,ケーススタディを行っている点に大きな特徴がある。
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