研究課題/領域番号 |
15K04309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
永田 誠 大分大学, 教育学部, 准教授 (50435369)
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研究分担者 |
上野 景三 佐賀大学, 学校教育学研究科, 教授 (30193824)
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研究協力者 |
大村 綾 佐賀女子短期大学, こども未来学科, 講師 (60589406)
菅原 航平 佐賀女子短期大学, こども未来学科, 講師 (90768540)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 生活体験 / 子育て / 幼児の育ち / 親の学び / 発達資産 / 地域家庭教育支援 / 幼児の日常生活 |
研究成果の概要 |
本研究では、3調査の結果から、以下の知見が明らかとなった。 原理的理論研究では,子育てにおける生活体験の意義を「発達資産(Developmental Assets)」や「形成と教育」から再定位するという視角を得ることができた。質問紙調査では,①就学前の子どもと親の生活が,早寝早起きになっている,②親の教育意識は,家庭教育にも,保育にも高まりがみられる,③園別に比較すると,就学前の子どもの生活や親の教育意識は差異がある。実践分析調査では,①親の保育参加が,親自身の子育ての振り返り(省察)の契機となる,②保育参加過程での情報共有や相互理解が,親と保育者の信頼関係の深化につながることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子育てにおける生活体験は,体験の集積にとどまらず,「発達資産(Developmental Assets)」を形成する要素となる。加えて,園ごとに子どもの生活や親の教育意識に差異があることから,保育は,幼児の育ちだけでなく,親の学びにも寄与する営為ともなる。 したがって,幼児教育・保育は「形成」を「統御」する意図的な働きかけ「教育」の機能を有しており,幼児と親の生活全体を総合的に把握することが求められる。その上で,質の高い保育に向けた方策として,親同士や親と保育者の協働的関係を基盤とした「子育てコミュニティ」を形成し,生活の自覚化や子ども理解深化のための「学び」をいかにつくり出すかが問われる。
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