研究課題/領域番号 |
15K04311
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
野依 智子 福岡女子大学, 国際文理学部, 教授 (40467882)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 就労支援 / 生活支援 / 社会的自立支援 / 女性の貧困 / 非正規雇用 / シングル女性 / 男性稼ぎ主 / 支援システム / 男女共同参画推進センター / 女性保護施設 / 家族賃金 / 貧困と孤立 / ホームレス状態 / ネットワーク |
研究成果の概要 |
本研究は、ホームレス状態にある若年女性に着目し、彼女たちの生活支援・就労支援さらには社会的自立支援のためのシステム構築を目的とした。若年女性がホームレス状態に至ったプロセスとその実態、さらに貧困の実態をを明らかにするため、以下の調査を行った。 「ガールズ編仕事準備講座」(フォーラム南太田)での参与観察。働きづらさ・生きづらさを抱え、自己肯定感を喪失した若年女性の実態を把握した。次いで、「非正規職シングル女性の社会的支援に向けたニーズ調査」では、貧困と孤立の実態を把握した。 支援システム考察には、就労体験の場「めぐカフェ」や働く意欲醸成にもつながっている「ファイバーリサイクル事業」を調査した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2008年のリーマン・ショック以後、若年の生活困窮者が増加した。本研究は、とりわけ若年女性に着目して、ホームレス状態(関係性の喪失)にある彼女たちの就労支援・生活支援・社会的自立支援のためのシステムを構築すべく調査を行った。調査と結果は以下の通りである。 「しごと準備講座ガールズ編」での講座参加と就労体験としての「めぐカフェ」参与観察の結果は、重層的困難を抱え、一旦は就労するものの継続するものは40%であった。非正規職シングル女性のアンケート調査からは、貧困と孤立の中にいることがわかった。二つの調査から、彼女たちは悩みを共有し、共感し合えるネットワークを求めていることがわかった。
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