研究課題/領域番号 |
15K04329
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
佐藤 仁 福岡大学, 人文学部, 准教授 (30432701)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 教員養成 / 教員採用 / アメリカ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、アメリカにおける教員養成と教員採用の相互関係の実相を解明することにあった。研究では、郊外部と都市部の事例を検討し、それぞれの特質を明らかにした。郊外部の事例としてはベリンハム学区(WA)を取り上げ、教員採用の実態を解明し、教員養成に対するニーズがそれほど大きくない点を指摘した。都市部に関しては、ニューアーク学区(NJ)における教員採用の状況を確認した後に、都市部を中心に展開している教員レジデンシープログラムの内実を解明した。このプログラムは、教員養成の内容に採用側のニーズを盛り込む内容となっており、両制度の関係を結ぶ特質を有するものであった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、教員養成と教員採用の関係のあり方を探ったが、アメリカの場合は多様な関係モデルが存在することが明らかになった。その背景には、求められる教員が地域によって異なり、それぞれの地域に応じた教員を確保するためには、両制度の関係も多様である必要性が存在していた。特にアメリカの教員採用に関する研究が希薄であったことに鑑みれば、本研究の成果の学術的意義は高い。また、日本では、教員養成と教員採用は大きく乖離している状況にある中で、そのバランスをどう考えるかが議論されている。本研究の成果より、一律的な関係のあり方ではなく、多様な関係モデルの可能性を指摘することができ、政策的な意義も大きい。
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