研究課題/領域番号 |
15K04357
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 東洋大学 (2017-2018) 滋賀大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
平畑 奈美 東洋大学, 文学部, 准教授 (70520906)
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研究分担者 |
西山 教行 京都大学, 人間・環境学研究科, 教授 (30313498)
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研究協力者 |
国村 千代
藤光 由子
リハチョワ タチアナ
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 日本語教育人材の往還 / ジェンダー / 女性労働者の海外渡航 / 国際ボランティア / 青年海外協力隊 / 日本語教師のキャリア形成 / 海外の日本語教育 / 日本語教師 / グローバルキャリア / 女性の海外移動 / 女性の国際的キャリア形成 / 国際ボランティア日本語教師 / 日本語教育人材育成 / 言語教育政策 / グローバル人材育成 / 女性のキャリア形成 / グローバル人材 |
研究成果の概要 |
本研究では、主として国際ボランティアとして海外で活動する女性日本語教師のキャリア形成の問題について、アンケート調査とインタビュー調査に基づき分析した。彼女らのキャリアは、しばしば日本への帰国時に断絶する。日本では、英語圏以外での日本語教育経験が高く評価されないこと、また、「日本語教育の専門性」として求められるものが海外とは異なり、彼女らの獲得した知識や能力が評価されにくいことが、その主な原因である。人材の往還を円滑にし、日本語教育領域の活性化と国際化を促すためには、日本語教育の専門性評価の二重基準の解消と、在外活動中のキャリア教育、そして日本国内の人々の意識改革が必要である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
増え続ける訪日外国人対応のため、優れた日本語教師が求められている。しかし、日本語教師は数が不足しており、また高齢化が著しい。問題解決のため、国は、日本語教師の国家資格化や処遇の改善を検討している。しかし本研究の示唆するところによれば、これは本質的な解決にはならない。日本語教師は8割が女性であり、就労の大きな目的は、国際的業務の経験や自己実現である。日本語教育人材の確保と質の向上のためには、海外で身につけた技量と専門性が評価される環境を日本に作らなければならないということを、計200名を越える関係者への調査結果を踏まえ訴えた点で、本研究の成果は社会的意義があると考える。
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