研究課題/領域番号 |
15K04367
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 日本女子大学 (2016-2018) 九州大学 (2015) |
研究代表者 |
荒牧 草平 日本女子大学, 人間社会学部, 教授 (90321562)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | パーソナルネットワーク / 準拠集団 / 学歴志向 / ソーシャルネットワーク / 教育格差 / 価値志向 / 教育態度 / 家族関係 / 家族制度 / 意識形成 |
研究成果の概要 |
教育格差の問題は、従来、親の地位や資源による格差という観点からとらえられてきた。しかし、本研究の結果、以下のことが明らかとなった。1)祖父母やオジオバなどの親族も子どもの学歴に独自の関連を持つ。2)親族の地位や資源は、子どもの学歴に直接的に関与するというよりも、それらが親の学歴志向に影響すること(例えば、高学歴の親族がいると子どもにも高学歴を期待しやすいなど)を通じて、間接的に関与している。3)親の学歴志向は、親族だけでなく、友人や知人の持つ学歴や高学歴志向にも影響を受ける。したがって、有効な格差是正策を講じるには、親のパーソナルネットワークの影響も考慮する必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、主に以下の知見を得たことにある。①教育格差は、親の地位や資源だけでなく、親のパーソナルネットワークにも影響を受ける。②階層的地位や資源は、パーソナルネットワークの構成に関与し、それが今度は教育態度に影響するという形で、間接的に関与している。③ネットワークの効果は、メンバーによる規範的制約や資源を通じた外的制約だけでなく、メンバーが行為の準拠枠を提供することによっても生じている。 また、本研究の社会的意義は、従来のように核家族枠組にとらわれることなく、パーソナルネットワークの影響も考慮することによって、より有効な格差縮小策を考案し得ると示した点にある。
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