研究課題/領域番号 |
15K04369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育社会学
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研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
岡村 郁子 首都大学東京, 国際センター, 教授 (20532154)
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研究分担者 |
額賀 美紗子 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 准教授 (60586361)
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研究協力者 |
井田 頼子
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2017年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | グローバル人材育成 / 留学のインパクト / 留学とキャリア形成 / グローバルな能力 / 帰国生の特性 / 留学の効果測定 / 留学経験者のグローバルな能力 / 帰国生のグローバルな能力 / 留学経験のキャリアへのインパクト / 異文化間コンピテンシー / 大学生の国際経験 / 留学の効果 / 帰国生 / 高校からの海外留学 / 留学とキャリア / 異文化間能力 / 高校留学 / 異文化トレランス / インターナショナルスクール |
研究成果の概要 |
国際経験をもつ大学生の「グローバルな能力」の獲得と活用の過程について、①大学短期留学型(交換留学生)②家族駐在型(帰国生)③中学・高校単身留学型 ④インターナショナルスクール在籍型」の 4タイプに分けて対象者にインタビューを行い、比較検討した。 大学短期留学経験者は、適応力・順応力、コミュニケーション能力、異文化への理解力などの能力を身につける反面、自信喪失や日本社会への違和感などの語りも見られた。留学経験者・帰国生のほぼ全員が海外につながるキャリア形成を目指していたが、帰国生では「帰国生」というポジショナリティから自分の能力を捉え、それをキャリアに活用しようと考えている点が特徴といえる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、さまざまな海外経験を通じて、語学力のほか広い視野やコミュニケーション能力などの「グローバルな能力」を身につけた若者が着実に育ち、海外につながるキャリアを目指していることが明らかになった。他方、日本の大学教育や就活・日本企業の在り方に疑問を持つようになる者もみられ、今後はグローバルなキャリアを志向し、日本を離れて就職する者が増える可能性も示唆された。日本の国際競争力を高めるためには、まず日本企業がグローバル人材の受け皿としての機能を十分に果たすことが重要である。海外の価値観に触れて「脱・日本の感覚」を唱える若者が、グローバルに活躍するための国内の土壌を整えることが喫緊の課題である。
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