研究課題/領域番号 |
15K04391
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
佐々木 宰 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (40261375)
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研究分担者 |
福田 隆眞 山口大学, その他部局等, 理事 (00142761)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | シンガポール / 多民族・多文化 / 美術教育 / 教育課程 / 国民統合 / 多民族社会 / 多文化主義 |
研究成果の概要 |
本研究では,シンガポールの美術教育が多民族・多文化国家における国民統合の役割をもっていることに着目し,「エスニシティの可視化を通した自国美術の創出」という美術教育の特徴的な機能のモデルを導いた。 シンガポールの美術教育の教育課程には,多様な民族文化を教育内容として可視化しながら,これを現代的な世界美術の文脈で再解釈することを通して,国民的なアイデンティティを共有できる自国の美術文化を創出する機能が与えられていたことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの東南アジア諸国は植民地支配を背景とする多民族・多文化国家であり,国民統合は重要な教育課題となっている。美術教育は情操の陶冶や創造性の開発といった機能が想定されがちだが,本研究では多民族社会における国民統合に対する機能に着目し,シンガポールの特徴的な原理と方法論を明らかにした。従来あまり意識されてこなかった美術教育の機能の一端を示すとともに,多民族社会という状況における美術教育の方法論を示したことに学術的な意義がある。さらに,今後,多文化主義を背景とした教育の展開が予想される日本の美術教育に対しても示唆を与えるものである。
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