研究課題/領域番号 |
15K04394
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
花輪 大輔 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (70633155)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 小学生の人物描写 / 描画の傾向 / 図画工作 / 絵の指導 / 表したい「こと」を絵に表す / 自己評価と表現意図 / 小学生の描画傾向 / 小学生の人物描画 / 描画の段階 / 積極的記号化 / 消極的記号化 / カワイイ文化 / 児童画の叙述性 / 描画の発達 / 叙述生 / 描画調査 / 人物描写 |
研究成果の概要 |
現代の小学生の人物描写の傾向に関する描画調査を実施した結果,認識的に人物の特徴を捉える描写傾向の減少が見られた。また,形式化や記号化の増加が見られる等,人物描写傾向の多様化を確認した。人物描写の自己評価では,学年の進行に伴い数値の下降傾向とともに,6年生では二極化が見られた。 その反面,「表わそうとしたこと」等の記述件数が学年の進行に伴って増加しており,1年生を除く全ての学年でそれらの記述件数と自己評価の数値に正の相関(6年生:r=0.514)を確認した。 以上のことから,人物を大人のように描くことができるかどうかではなく,子どもの表現意図や工夫を第一義的に捉えた指導の必要性を確認するに至った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現代の小学生を対象とした人物描写傾向の研究は僅少である。現代でも引用される子供の描画の段階は60年以上前のものも少なくなく,現代の子どもへの生活環境や視覚文化の影響は考慮されてはいない。また,描画の発達段階や傾向を無視するような指導方法に対するニーズも見られることから,現代の小学生の人物描写の傾向を明らかにし,表現意図と描画への自己評価の相関を確認できたことは,非常に意義深いと考えている。
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