研究課題/領域番号 |
15K04415
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
小久保 美子 新潟大学, 人文社会科学系, 教授 (30413032)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2017年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 読書活動 / 読書課題 / 脳科学 / fMRI実験 / 読書時の脳活動 / 物語文 / イメージの湧く文章 / イメージの湧かない文章 / イメージの湧きにくい文章 / fMRI |
研究成果の概要 |
異なる読書課題下で文章を読んでいる時の脳活動及び異なるジャンルの文章を読んでいる時の脳活動を調べるfMRI実験を通して、以下のことが明らかになった。 大学生の実験において、「印象報告課題」下で読んだ物語の方が「あらすじ報告課題」下 で読んだ物語よりも2週間後のストーリー再現率が高いこと、また、物語を読んでいる時にデフォルトモードネットワー クの部位と類似の部位が活動していること。児童の実験において、「印象報告課題」下で物語を読んでいる時の方が、「あらすじ報告課題」下で読んでいる時よりも、前頭葉及び頭頂葉の脳活動が大きいこと、また、補足運動野の活動が見られたこと。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の国語教育が教材の正確な解釈を求める教師の発問やワークシート中心の授業、音読の反復練習等からなかなか脱却できない現状にある中、脳科学者との共同によるfMRI実験を通した本研究の学術的意義は、以下の2点に集約される。一つは、脳科学と国語科での読むことの指導との架橋・融合を図った研究である点、二つ目は、「主体的な読書活動が学力を伸ばす」という経験的・実践的知見を、脳科学の見地から生物学的に検証できた点である。 社会的意義は、本研究が主体的に読んでいる時の脳活動に関する生物学的なエビデンスを提供しうるものであることから、「読み手を育てる授業」への転換を促す上で大いに貢献しうる点である。
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